木の家で毎日森林浴

柔らかな手触り・ぬくもりある雰囲気・木目のやすらぎ。
「なんだか落ち着く・心地よい」と感じる木の家に、より魅力を感じていただけます。

木の効能
「調湿作用」

木は呼吸しています。
木は伐採されて製材されても呼吸して、空気中の湿度が高いときは水分を吸収して除湿し、湿度が低いときには水分を放出して加湿してくれます。木の表面から湿気を吸ったり吐いたりして適度な潤いを保ってくれるのです。
梅雨時と冬とで湿度が極端にちがう日本の風土で暮らすには、木の家のこの性質がとっても利いてきます。
ですから木造住宅の中でも、家の構造に使う木材の約80%が目に見える工法で建てられる「まほろばの家」は、木視率(家の中を見渡した時に目に入る木の量)が、人が心地よく感じる木の量40~50%なので、より木の調湿作用が働き、一年中室内を調湿してくれるため、人が過ごすのに快適な空気感で暮らしていただくことができます。
ですから、構造材を露わにする工法の「まほろばの家」は、壁に漆喰や珪藻土を塗らなくても調湿で きる木の家です。
インフルエンザによる学級閉鎖の割合を鉄筋コンクリート造校舎と木造校舎で調査したところ、 木造校舎が圧倒的に少ないことがわかっています。

木の調湿作用を活かすために

室内に使用する木は、手垢などの汚れ・水跡などがつきにくいようにするために塗装をします。
ここで大事なポイントとなるのが木の表面の仕上げ方・塗装の仕方です。
ツヤツヤした塗装(ウレタン系塗料)は、水はじき手入れも簡単ですが、表面がコーティングされ、木が呼吸できなくなってしまいます。
木が呼吸できないということは調湿機能が働かないということです。
「まほろばの家」が室内に使用する国産自然塗料は、木の呼吸を妨げずに手垢などの汚れ・水跡など がつきにくいようにしてくれて、木の風合いを損なわない塗料です。

木の効能
「身体にもたらす効果」

「1/f (エフぶんのいち)ゆらぎ」をご存知でしょうか。
規則性と不規則性の混合した状態で、あらゆる自然現象の元となります。それを見ることで脳内では大脳を休めるα波が増加して、リラックスや癒しを促してくれるのです。
ですから「1/f ゆらぎ」の法則で 木目を見るとα波が出て脳がリラックスします。
直射日光よりも、木の家具や木のインテリアに当たる日光の光の方が柔らかく感じるのではないでしょうか。
これは、木の表面のミクロの凹凸が光を分散させ、人が快適と感じる光の反射率50~60%であることと、目に有害な紫外線を吸収してくれるからです。
木材から反射する光には紫外線はほとんど含 まれません。そして木は赤外線を反射するため温かく感じます。ですから木は目に優しいです。
楽器には木で作られたものが多くあります。それは 木が、高音・中音・低音をバランスよく吸収して、心地よく感じる範囲に調整してくれるからです。音が適度に反射して、まろやかに、心地よく聞こえるようになるため、コンサートホールなどにもたくさんの木が使われています。
木視率(家の中を見回した時に目に入る木の量)の高い内装の家では、家族の話し声や音楽なども心地よく 聞こえ、音に対するストレスを木が和らげてくれます。

校舎が教えてくれる木の良さ

子供たちが長い時間過ごす校舎でも、体にもたらす木の効果は検証されています。
鉄筋校舎より木造校舎では、ストレス・怪我の発生や保健室の利用も少ないことがわかっています。 疲労感について調べてみると、多かれ少なかれ 「眠い」「だるい」「集中力がない」などの疲労症状を訴える子供がいる小学校は、木造では 44%ですが、鉄筋コンクリート造校舎では63%と1.5倍になります。さらに、生徒の10% 以上が疲労を訴えるケースでは、鉄筋コンクリー ト造校舎は木造校舎の2倍強となります。
一方、教師の疲労感では、「慢性疲労」が顕著で、「一般的疲労」「気力の減退」が目立ちます。
左の図を見ると疲労の訴えの比率は木造校舎の方がコンクリート造校舎より小さいことがわかります。木造校舎は子供たちにも先生にも、心理的・身体的に優しい環境を作ってくれています。

木材のお話
「集成材と無垢材」

建物に使用される木材は、大きく集成材と無垢材の2種類に分けることができます。
集成材の方が優れているというわけではなく無垢材の方が優れているというわけでもなくそのどちらにも一長一短があり、使用場所などによって使い分けていくのが良いでしょう。

集成材 無垢材
メリット 品質や強度が安定している
強度は無垢材の1.4倍と言われている
反りや割れが少ないため扱いやすい
ある程度価格が決まっている
含水率が12%〜6%が最も強度が高くなるため、しっかりと乾燥させた無垢材は、集成材よりも強度が高いと言われている。
重厚感と木目の美しさがある
デメリット 接着材に含まれる「ホルムアルデヒド」という成分は、シックハウス症候群を引き起こす原因になる可能性があるため注意が必要
※弊社はホルムアルデヒドの発散量が最も少ない最高等級「F4」の集成材を使用しています。
調湿作業が大きく含水率が一定にならずに伸び縮みを繰り返すため、そのサイズや強度が常に変動する
反りや割れが生じることがある
原木を使用するため、数に限りがあり、節の量・含水率などで価格が変動し、集成材より高価になるものが多い

木材のお話
「ひのきの効能」

ひのきのリラクゼーション効果と抗菌作用

森林浴は木が発散する「フィトンチッド」という成分を身体に吸い込むことにより、心身を深いリラックス 状態に導く効果があります。
特にひのきはフィトンチッドを多く発散する木で、伐採された後も発散し続けます。また、ひのきの香りに含まれる「セドロール」という物質には、寝つきが良くなり眠りが深くなるなど、良質な睡眠をとることができる効果があります。
ひのきは抗菌効果が優れていて、カビや大腸菌・黄色ブドウ球菌などの細菌の繁殖も防ぎます。
また、ひのきの精油成分は、悪臭を消臭するだけでなく、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドさえ吸着除去してくれる作用があります。

ひのきの防虫効果

ひのきの防虫効果はアレルギーの原因となるダニの繁殖を防いでくれるので、ハウスダストの減少により症状が軽減されたり、他にも蚊・ゴキブリ・シロアリなどにも防虫効果があることは科学的にも検証されています。まほろばの家は土台にひのきを使用することでシロアリから家を守っています。

ひのきの驚きの耐久性

ひのきは古くから宮殿や社寺などの重要な建築に使用されてきました。1300年前に建てられた日本最古の木造建築物の法隆寺もひのきで作られています。
昭和の法隆寺の大修理では、全体の65%が1300年前のひのきをそのまま使うことができました。
ひのきは木材として、耐久性や保存性が世界最高レベルなのです。

木の性能
「木は軽くて強い」

コンクリートや鉄、木を比べた時どれが一番強度があると思いますか?
一見硬くて重くて強そうに感じるコンクリートや鉄ですが、鉄と比較すると、圧縮に対しての強度は木のほうが2倍強く、引張りに対しての強度は木のほうが4倍強く、曲げに対しての強度は木のほうが15倍も強いのです。
そして、木の重さは鉄の約20分の1。通常、地震の力は建物の重さに比例して大きくなるため、重い建物にはより大きな破壊力が加わることになります。
同じ大きさの家なら、鉄やコンクリートの家よりも、軽い木で造った住まいのほうが地震の影響が少ないと言えます。
木は100年間風雨にさらされたとしても、表面からほんの3mm程劣化するだけです。一方鉄の劣化は1年間で0.005mm。一般的に住宅に使用される2.3mm厚めの鉄骨が両面から錆びると、計算上、検討して造ることで、最も耐震性能を強化する住まいを造る材料と言えるのです。

木の性能
「木は暖かい」

木は熱が伝わりにくい

鉄のフライパンの柄の部分を木にすることで熱くなったフライパンを持てるようにしたり、熱いみそ汁を注いだ木製のお椀が手で持てたり口をつけての飲むことができるのは、熱が伝わりにくい木の特性を生かした使い方です。木製のお椀は陶器のお椀に比べると熱いものを入れても冷めにくいです。
鉄やコンクリートを触った時に冷たく感じるのは、これらの熱伝導率が高く、手から熱が奪われるためです。木材は、熱伝導率が鉄の約483分の1と大変小さく、熱を伝えにくい素材です。このことは断熱性能に優れていることも表します。厳しい気候の南極に建つ昭和基地も、実は木造建築です。木は熱伝導率が低く断熱性が高いので、気温の影響を受けにくいです。
構造材がどれだけ熱を伝えにくいかということが、夏涼しく、冬暖かい住まいのポイントにもなります。

木の性能
「木は火に強い」

木の優れた耐火性

実際の火災現場で木造の骨組みだけが黒焦げになって残っている状態を見たことはありませんか? 「燃えやすい」イメージのある木ですが、建築で使われる厚い木は、燃えて炭になるのは表面からわずか数センチ。表面だけが焦げて中までは燃えていないのです。
これは木の表面が炭化して、燃焼の元の酸素をシャットアウトするからなのです。
木が1分あたりに燃える量は、たったの0.6~0.7mm。20分経過しても、1.2~1.4cmだけ燃えてその部分が炭化した後、内部まで火が届かなくなり、1000度以上になっても逆に一見強そうな鉄骨は火災時、元の強度の20%まで低下するのに10分と掛からず、重い屋根を支える燃えずに強度を保つことができます。柱や梁はぐにゃりと曲がってしまい、家が崩れてしまいます。
住宅火災で亡くなる原因で最も多いのは逃げ遅れによるものと言われています。木で作られた家は、火災でも木の構造が崩れず残るため、逃げる時間を稼いでくれます。
「木は燃えやすい」という感覚は一般的かと思います。しかし熱が伝わりにくく、炭化層で燃え広がりを抑え、熱による変形が少ない木の柱と梁が家を支えてくれる木造住宅は、耐火性の高い住宅と言えます。